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Jetson nanoにVS Codeをコンパイルしてインストールする

Jetson nanoにVS Codeをコンパイルしてインストールすることができます!

筆者はVS CodeのLinux用のパッケージはそのままインストールできました。おそらくCPUのアーキテクチャーの問題です。

なので、コンパイルしてインストールしかないです。

この前の記事、PyCharmをインストールしました。PyCharmで十分だと思う人はぜひそちらの記事を参考してPyCharmを導入してみてください。

Jetson nanoに Pythonプログラムを編集するためPyCharmを使えるようにする

目次

ステップ0:必要なもの

git

まだない人は、下記のコマンドでgitをインストールしてください。

sudo apt-get install git

curl

curlがまだない人は下記のコマンドでインストールしてください。

sudo apt-get install curl

makeとGCC などの compile toolchain

GCCとmakeはまだない人は下記のコマンドでインストールしてください。

sudo apt install build-essential

pkg-config

まだない人は下記のコマンドでインストールしてください。

sudo apt-get install pkg-config

Node.js

x64, version >=10.15.1, <11.0.0 これは、あとでNVMを使ってインストールします。「ステップ3」を参照してください

Yarn

そのインストールは次の「ステップ1」を参照してください。

swapfileの設定

git clone https://github.com/JetsonHacksNano/installSwapfile
cd installSwapfile
./installSwapFile.sh

ここは、下記のからあげさんの記事のswapfileの設定を参照してください!

https://qiita.com/karaage0703/items/b14c249aa33112669ee4

 

ステップ1:Yarnをインストールする

yarnは新しいnpmです。JavaScriptの世界のpip、gem、composer、homebrewです。

スピードの早いJavaScriptパッケージマネージャーです。

curl -sS https://dl.yarnpkg.com/debian/pubkey.gpg | sudo apt-key add -

echo "deb https://dl.yarnpkg.com/debian/ stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yarn.list

これで、aptコマンドを使ってyarnをインストールできるようになります。

ステップ2:必要なUbuntuパッケージをインストールする

sudo apt update

sudo apt install -y libx11-dev libxkbfile-dev libsecret-1-dev fakeroot yarn

ステップ3:nvmとnode.jsをインストール

ここでは、nvmを使って、node.jsを導入します。

curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.34.0/install.sh | bash

それから、nvmを使って、node.jsの安定板を入れます。

上に書いたように、node.jsのバージョンは11以上だと、正常に動作しない場合があります、注意してください。

nvm install v10

そうしたら、次のコマンドを実行して、インストールしたnode.jsのバージョンを確認してください。

node --version

10.16.0(今現在の10.X系の最新版)みなさんのとは違う場合があります。

これで、実行環境が用意できました。

次は、VS Codeのソースコードを入手します。これからのワーキングディレクトリは任意でいいですが、私はホームディレクトリの直下にしています。

 

ステップ:VS CodeのソースコードをCloneする

git clone https://github.com/Microsoft/vscode.git

これでソースコードを自分のJetson nanoに持ってきました!

 

ステップ:まず必要JavaScriptパッケージをインストールする

このステップは、yarnを使って、JavaScriptのパッケージをインストールします。

みんなご存知かと思いますが、VS Codeは electronというフレームワークを使って作られたデスクトップアプリケーションですが、electronは全部JavaScriptで書いています。

他にelectronを使ったアプリケーションは、Slack, Atomなどがあります。なので、このステップはVS Codeとelectronに必要なパッケージをインストールしないと、次のステップには行けません。

cd vscode
yarn

このステープは数分程度で終わります。

ステップ:ビルド

yarn run gulp vscode-linux-arm64-min

ここで結構時間がかかります!

minify-vscodeのステップも結構時間がかかります!辛抱強く待ちましょう!

このステップで、インストール用のパッケージを用意する手前ですね。

できました!

 

ステップ:インストールできるdebパッケージを作る

yarn run gulp vscode-linux-arm64-build-deb

sudo dpkg -i ./.build/linux/deb/arm64/deb/code-oss_1.??.?-*_arm64.deb

 

 

再起動

(アプリケーション検索から起動する場合は再起動しなくても良いです。)

Ubuntuのアプリケーション検索を使えば、ちゃんとインストールされていますね。

名称は、[Code-oss]ですね。

そのまま、アイコンをクリックして、あるいは、再起動してTerminalで下記のコマンドを実行してください。

code-oss

無事起動できれば、成功です!

 

最後Pluginを使えるようにする

コンパイルして、インストールしたVS Codeは最初にextensionGalleryの設定されていなくて、Pluginは見えません、検索しても出てきません。

下記の設定を完了させてください。

Home/vscode-linux-arm64/resources/app/product.jsonを見つけてください。

好きなEditorを開いて内容を編集してください。

下記の内容を追記してください。

"extensionsGallery": {
 		"serviceUrl": "https://marketplace.visualstudio.com/_apis/public/gallery",
  		"cacheUrl": "https://vscode.blob.core.windows.net/gallery/index",
  		"itemUrl": "https://marketplace.visualstudio.com/items"
	}

前のブロックの後ろに「,」を忘れないでくださいね。

これを保存して、VS Codeを再起動すれば、extentionGalleryが見えます!

完璧!あとはもう大丈夫ですね!

 

わー!嬉しい、これでJetson nanoでもVS Codeの様々な素敵なプラグインを使えるようになりますね!

まとめ

いかがでしょうか、なかなか面倒臭いでしょう?笑。できれば、Jetson nano用のバイナリパッケージが欲しいですね。コマンド1行でインストールできるのが楽ですね。

でも、これもこれで、勉強になって、知見を得られるチャンスになったので、体験するのも悪くないと思います。

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